喪中はがきを出していない方から故人宛に年賀状が届くことがあります。
もちろん、亡くなっていることを知っている方ならば、年賀状を故人宛に送ってこないはずなんですが、連絡できていなかったのか、忘れられているのか、こちらには送ってきた方の状況は分かりません。
この場合、返事をしたほうがいいのか、そのまま返事をせずにほっといたほうがいいのか迷いますよね?
ここでは、もし年賀状が亡くなっている故人宛に来た場合の返事の仕方や、寒中見舞いで返事を出す場合の書き方や例文をご紹介していきます。
年賀状がなぜ故人宛に届くの?
すでに亡くなっている故人宛に年賀状が送られてくるの身内としては辛いですよね?
葬儀に参列してくださった方や、喪中はがきで連絡している方でも、何かの手違いで年賀状が故人宛に送られてきたりします。
その他にどういった方が亡くなっていることを知らずに年賀状をおくってくるんでしょう。
死亡報告や喪中はがきを出していない
故人の知り合いでも、連絡先が分からない方がいると思います。
死亡報告や喪中はがきを出さないといけないんですが、連絡先が分からないので、出そうにも出せずにいた方から年賀状をいただいた場合、寒中見舞いとして年賀状へのお礼と、故人が亡くなったことを報告しましょう。
亡くなったことを忘れてしまっている
ご高齢の方や、付き合いの浅い方なんかによくあるケースですが、亡くなったことを忘れてしまっているので、年賀状を故人宛にだしますよね!
この場合も寒中見舞いとして、頂いた年賀状へのお礼と、故人が亡くなっているということを“さりげなく”伝えましょう。
宛名のデータを更新していない
年賀状を出す相手の宛名はみなさん管理していると思いますが、管理の仕方は人それぞれで、自分できっちりパソコンなどで宛名のデータを管理する人や、完全に人任せにして、亡くなった方のデータを更新していない!といったケースもあります。
人間なので、間違いはだれでもあります。こういう場合も、寒中見舞いとして無くなっていることをあらためてお知らせし、次の年からは間違えないようにしてもらえるよう願いましょう。
年賀状が故人宛にきた時の返事は?
寒中見舞いで伝える
年賀状が故人宛に届いた場合、返事をしないと、これからも毎年故人宛に年賀状が届くかもしれないので、寒中見舞いとして返事を書きましょう。
寒中見舞いで出す時期は?
寒中見舞いを出す時期は、一般的に、松の内が過ぎてから節分までとされています。
2018年の場合、松の内が1月7日までで、節分が2月3日なので
寒中見舞いを出す期間は、1月8日~2月3日なんですが、相手方に失礼のないようにできるだけ早く届くように出しましょう。
寒中見舞いで使う葉書は?
寒中見舞いを出す場合、もちろん年賀状は使えませんので、郵便局の通常はがきを使います。
通常はがきには三種類のデザインがあります。
「胡蝶蘭」「山桜」「ヤマユリ」がありますが、それぞれ与える印象が違うため、どれを使ったらいいのか悩みますよね。
喪中の場合は、一番縁起よく、お悔やみのシーンなどにも使える「胡蝶蘭」がもっともふさわしい葉書になりますので、これを使いましょう。
寒中見舞いの書き方と例文
寒中見舞いの書き方
故人宛に届いた年賀状への返事として書く寒中見舞いは通常送る寒中見舞いとは異なり、下記のような構成で書きます。
・季節の挨拶を書く
「寒中お見舞い申し上げます」など
・年賀状をいただいたお礼を書く
「ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました」など
・故人がいつ亡くなったかを伝える
「【死去年月】【続柄・故人の名前】は他界いたしました」など
・連絡していなかったことへのお詫びを書く
「ご連絡が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」など
・故人とのお付き合いへの感謝を書く
「故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます」など
・先方の健康や幸せを祈る言葉を書く
「皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします」など
寒中見舞いの例文
例文①
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました。
【死去年月】【続柄・故人の名前】は他界いたしました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ ご連絡が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、皆様の一層のご健康とご多幸をお祈りいたします。
例文②
寒中お見舞い申し上げます。
年頭のご挨拶を頂きありがとうございました。
【続柄・故人の名前】は【死去年月】に他界いたしました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ、年を越してしまいましたご無礼をどうかお許しください。
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、酷寒の折、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
まとめ
ここでは、故人宛に年賀状が届いたときの寒中見舞いの書き方をご紹介しましたが、例文を参考にしていただき、あなた自身の考えた文章で寒中見舞いを作成してください。