何かと気を遣う、親戚付き合い。
中でも大切にしたいのが『娘の嫁ぎ先』とのお付き合いです。
礼を尽くす、和の心。四季折々の挨拶や日頃のお礼をあらわすには、お中元、お歳暮などが大事な役割を果たします。
とは言っても迷ってしまうのが、お中元。
- お歳暮と何が違うの?
- どの程度のものを贈るべき?
親同士の関係を良好にしていきたいけど…何が正解?娘の嫁ぎ先に失礼があっちゃいけないけど、金額やマナー、もろもろよくわからないっ!
そんな悩みに答えます♪
ここからは『娘の嫁ぎ先へのお中元』にまつわる疑問を解消すべく、金額の相場やマナーについて考えていきましょう。
これさえわかれば、娘さんの顔も立ち、親同士の付き合いにも自信が持てる!
今すぐ、チェックしてみましょう♪
娘の嫁ぎ先へのお中元にはどういう意味合いがあるの?
その日、この春に嫁いだ娘から電話がありました。
他愛ない話をさんざんしたあと、娘から告げられたのは意外な言葉。
絶対に忘れてると思ったとかなんとか、ぶつぶつ言いながら、電話は一方的に切れました。
娘の嫁ぎ先。
そう、その親御さんへのお中元の事だと気づいたのは、電話を切ってしばらく経ってからでした。
お中元の意味とは?お中元について学ぼう!
お中元の意味
お中元は、古くから伝わる日本の風習です。
親戚、恩師、仕事の取引先など、お世話になった方へ日頃の感謝の気持ちを込めて、心尽くしの品を贈ります。
『日頃の感謝を込めた贈り物』という点は、お歳暮と同様の意味を持ちます。
お歳暮との違いは、贈る時期です。
お歳暮は年の瀬、お中元は年の半ばに贈ります。
お中元のマナー
一般的には一度お中元を贈った相手には、毎年、欠かさずに贈り続けるのがマナーです。
互いにお中元を贈り合う際には、同程度の金額で贈り合うのが妥当とされています。
そのため毎年、同程度の金額の品を贈るべきと言えます。
お中元を贈る相手
一般的には、親戚、恩師、仕事の取引先など、日頃からお世話になっている方に贈ります。
今回の『娘の嫁ぎ先』については、お中元を贈っておくべきと言えるでしょう。
両家は、互いの子供が縁あって結ばれた仲ですから、ともに末永く良い関係を築きたいと願っています。
その気持ちをお中元という形で示すことは、何よりのメッセージになるというものです。
お中元を贈る時期
東日本(関東地方)⇒ 7月1日〜7月15日までに贈るのが目安
西日本(関西地方)⇒ 8月1日〜8月15日までに贈るのが目安
娘の嫁ぎ先へのお中元!その金額相場とは?
テレビでよくあるだろ、1玉3万円するメロンとか。びっくりすんぞ〜
大人のたしなみ、お中元の金額相場!
お中元の金額相場
お中元を贈り合う際、最も気になるのは金額の相場です。
ここで考えるポイントはたったの2つ!
- 相手に失礼にならないようにする
- 相手に気を遣わせないようにする
これだけです。
安価な品では、贈った相手に対して失礼です。
逆に高価な品では、相手に気を遣わせることになってしまい、これも失礼に当たります。
※個人に対して贈るお中元は、5000円程度が一般的な相場です。
贈る品物の選び方
金額の目星がついたら、実際に何を贈ったらよいか選ぶことになります。
選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
贈る相手のことを思い、もらう立場を考えて選ぶのがコツ。好評なら『毎年恒例』とするのもOKです。
贈られた人の笑顔を思い浮かべると、選ぶのも楽しくなります。
- 贈られる側の家族構成に合った品数を考える
- 飲料やゼリー、水ようかんなどの冷たいお菓子、そうめんなど、季節の品を贈っても良い
- 贈られる側の好みに合わせた品にする。コーヒーを飲まない家族にコーヒーセットを贈るなどは、失礼なので絶対に避ける
お中元をいただいたときのマナーは?これでバッチリ、親同士のおつきあい☆
(玄関から入ってきて)
(トイレから出てきて)
おう、おかえり
(手を拭きながら)
あ、これ一応控えの伝票。いらないかな?
知って安心♪お中元をやり取りする際のマナー心得
お中元を贈る真意
なんとなく勘違いしてしまいますが、お中元は『贈っておしまい』ではありません。
永きに渡る慣習のため、つい形式的な物品のやり取りになりがちですが、お中元を贈る真意は『日頃の感謝の気持ちを伝えること』にあるのです。
その真意を汲み取れば『贈り合っておしまい』という味気ないやり取りにはなりません。
以下は、お中元を贈ったあとの流れです。
- お中元を贈る
↓ - 先方にお中元が届く
↓ - 先方から到着の知らせが来る
この❸『先方から到着の知らせが来る』ときには、だいたい電話でのやり取りになります。
先方からのお礼に始まり、「あいさつ」⇒「近況」⇒「子供の話」など、お礼とともに交わす言葉にこそ意味があるのです。
お中元をきっかけに話が弾んだり、近況を交わすことで互いの距離が縮まれば、お中元を贈った甲斐があったというもの。
お中元をいただいたら
こちらからお中元の品を贈ったら、おそらく先方からもお中元の品が贈られてくることと思います。
先方からお中元をいただいたら、速やかにお礼を伝えるのが礼儀です。
以下のポイントを参考に、気持ちのよいやり取りを心がけましょう。
- 先方からお中元をいただいたら、まずは電話でお礼を伝える
↓ - いただいた品のお礼だけでなく、日頃お世話になっている思いを伝える
↓
- お互いの安否や近況などを取り交わし、気遣いを示す
↓
- 末永く変わらぬお付き合いを続けていきたいことを伝える
↓
- 電話でお礼を伝えたら、後日あらためてお礼状をしたためる
まとめ
ジリリリリ~~~ン
(電話を取る)
お中元を交わすことは、相手との関係を深めることです。
親同士が良好な関係を保つことは、娘夫婦の家庭を応援することに直結します。
お中元の品には、お互いを思う気持ちが詰まっています。
お中元の品を受け取ったら、そこに込められた思いを汲み取り、お礼を言葉にして伝えましょう。
お礼を交わし合うことによって互いの理解が深まり、より一層、近しい存在に感じられるはずです。
お中元をきっかけに互いの距離が縮まれば、こんなに喜ばしいことはありません。
お中元のやり取りは、心をこめて。
真心のこもったお中元は、三家の仲を取り持ち、より良い関係へと発展させてくれるに違いありません。