自治会や地域行事では、「お金を包む」場面が意外と多いものです。
秋祭りの御花、講師への謝礼、お見舞金、香典など──そのたびに「どののし袋を使えばいいの?」と迷う人も少なくありません。
この記事では、紅白・黒白・結び切り・蝶結びの違いをもとに、自治会でよくあるシーン別にのし袋マナーを整理します。
あわせて、100円ショップや通販で買えるおすすめ商品も紹介しています。
のし袋とは?(のし紙との違い)
のし袋とは、お金を包むための封筒に「のし(飾り)」と「水引」が印刷または貼られたものです。
のし紙(外側の紙)と違い、中袋付きの封筒型になっている点が特徴です。
- のし紙 … 贈り物や品物に掛ける紙。
- のし袋(金封)… 現金を包むための封筒。
自治会では現金でお渡しする機会が多いため、基本的には「のし袋(金封)」を使用します。
参考のし紙そのものの構造について詳しく知りたい方は、
のし紙の種類と使い方|紅白・黒白の違いと用途がひと目でわかる早見表 を参考にしてください。
自治会でよく使う5つの場面
自治会活動の中で、のし袋を使う場面は主に以下の5つです。
| シーン | 主な用途 | 水引の種類 | のしの有無 |
|---|---|---|---|
| 秋祭り・地域行事 | 御花・協賛金 | 紅白蝶結び | あり |
| 感謝・お礼 | 謝礼・寸志 | 紅白蝶結び | あり |
| 病気・けが | お見舞い | 紅白結び切り | なし(のし抜き) |
| 弔事 | 香典・法要 | 黒白結び切り | なし |
| 慶事 | 婚礼・長寿祝い | 紅白結び切り | あり |
各シーン別のし袋マナーとおすすめ商品
① 秋祭り・地域行事の御花・協賛金
「御花」や「御花代」は、地域行事(秋祭り・地蔵盆など)で神社や主催者に贈るお金です。
この場合は、紅白蝶結びののし袋を使うのが一般的。
表書きは「御花」または「御花代」。
金額が3,000円〜5,000円程度なら、水引印刷タイプでも十分です。
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② 謝礼・寸志を渡すとき
地域行事で講師・来賓・協力者へ謝礼を渡す場合は、紅白蝶結びののし袋が基本です。
表書きは「謝礼」「寸志」「お礼」など、相手との関係によって選びます。
中袋付き
封筒の書き方については「謝礼・寸志の封筒の書き方完全ガイド」で詳しく紹介しています。
③ お見舞金を渡すとき
お見舞金には、紅白結び切り・のし無し(のし抜き)の封筒を使用します。
のし(飾り)があると「祝い事」となるため、避けるのがマナーです。
結び切り
参考お見舞金の金額目安や渡し方は
お見舞金の相場・渡し方|自治会・地域活動での正しいマナーと気遣い をご覧ください。
④ 香典・法要で使う場合
葬儀や法要などの弔事では、黒白結び切り・のし無しののし袋を使用します。
表書きは「御香典」「御霊前」「御佛前」など。宗派によって違うため、事前に確認できるとより丁寧です。
⑤ 婚礼・特別慶事で使う場合
結婚祝いや記念行事などのお祝いには、紅白結び切りののし袋を使います。
「一度きりであること」を表す結び方で、婚礼・新築・快気祝いなどに用います。
迷ったときの選び方早見表
| 種類 | 水引の色 | 結び方 | 用途例 | 表書き |
|---|---|---|---|---|
| 慶事(一般) | 紅白 | 蝶結び | 謝礼・寸志・御花 | 御礼・御花・寸志など |
| 慶事(特別) | 紅白 | 結び切り | 婚礼・快気祝い | 寿・御結婚御祝など |
| 弔事 | 黒白 | 結び切り | 香典・法要 | 御香典・御霊前など |
| 見舞い | 紅白 | 結び切り | 病気・けが | お見舞・御見舞 |
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まとめ
のし袋選びは、「相手に失礼がないようにするための心配り」です。
形式だけでなく、「何のために渡すのか」「どんな気持ちを込めたいのか」を意識すると、自然と正しい形になります。
自治会でよく使う基本的なのし袋をいくつか常備しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。