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お心付けとは?謝礼・寸志との違いと使い分け|自治会・地域行事で失礼にならない基本マナー

KAZU

2年間自治会長を務め、役員会や地域行事での挨拶を多数経験。

実はわたし自身、人前で話すのが得意ではなく、いつも挨拶に悩んでいました。
だからこそ「短く・わかりやすく・安心して話せる」文例をまとめています。

同じように困っている方に、少しでも役立ててもらえれば嬉しいです。

地域行事で講師や協力者にお金を渡すとき──
「これはお心付けでいいの?」「謝礼や寸志ってどう違うの?」と迷ったことはありませんか。

実はこの3つの言葉には、立場や気持ちの込め方によって微妙な違いがあります。
どれも“感謝を伝えるお金”であることに変わりはありませんが、使い方を誤ると「ちょっと違うかも…」と感じさせてしまうことも。

この記事では、「お心付け」「謝礼」「寸志」の本来の意味と使い分けを、自治会や地域行事の現場感に沿ってわかりやすく整理します。

お心付けとは?

「お心付け」とは、本来相手への感謝やねぎらいの気持ちをお金で表す言葉です。
仕事の報酬としてではなく、「お気持ちばかりですが…」という思いやりのニュアンスが強いのが特徴です。

たとえば、行事の準備を手伝ってくれた人や、講師・出演者などに対して
「今日は本当に助かりました」「ありがとう」の気持ちを込めて包む──
そんなときに自然に使えるのが「お心付け」です。

お心付けは、あくまで“気持ち”として渡すもの。
相場や金額の正解よりも、「ありがとう」をどう伝えるかが大切です。

謝礼との違い

よく混同される「謝礼」は、労力や時間に対するお礼=報酬の意味を持ちます。
一方で「お心付け」は、形式にとらわれず、感謝の気持ちを添えるものです。

たとえば――

  • 講師を招いて話してもらったとき→「謝礼
  • お祭りで裏方を手伝ってくれたOBに→「お心付け
  • 会館の掃除をしてくれた人に少し包むとき→「お心付け

つまり「謝礼」は、行為に対するお礼
「お心付け」は、気持ちに対するお礼 と覚えておくと分かりやすいです。

謝礼・寸志との使い分け

「お心付け」「謝礼」「寸志」はどれも“感謝を伝えるお金”ですが、実は使う相手との関係性や場面によって言葉を選ぶのがマナーです。

立場・関係性による違い

相手・シーンふさわしい表現ニュアンス
外部講師・専門家謝礼仕事・依頼に対する報酬として
役員OB・地域の年長者お心付け感謝や敬意の気持ちを込めて
班長・内部協力者など(立場が近い)寸志控えめに感謝を伝える場合に

「寸志」は、目下から目上へ控えめにお礼をする際に使われる言葉です。
たとえば、自治会の班長から会長へ渡すような場面では「寸志」が自然です。

言葉の方向性で覚えると簡単

  • 「謝礼」:対価(働き・労力)に対して渡す
  • 「お心付け」:気持ち(感謝・ねぎらい)を表す
  • 「寸志」:控えめな感謝(立場の上下を意識)

これを図で整理すると、位置づけは次のようになります。

封筒の表書き早見表

目的表書きの例補足
感謝を伝えるお心付け目上・協力者などへ自然に使える
労力へのお礼謝礼講師・司会・演奏者などへ
控えめなお礼寸志役員や内部協力者へ向く

参考封筒の書き方やのし紙の種類については、
謝礼・寸志の封筒マナー完全ガイド」で詳しく紹介しています。

地域行事での実例と注意点

実際の自治会活動では、「お心付け」「謝礼」「寸志」がそれぞれ自然に使われる場面があります。
まずは、代表的な例を見てみましょう。

よくある場面別の使い分け

行事・シーン自然な言葉理由・ポイント
秋祭りの神事や設営を手伝ってくれたOBお心付け労力への感謝と敬意を込めて
防災訓練で講話をしてくれた消防署員謝礼職務の一環としての協力に対して
清掃活動に協力した班長・役員寸志立場が近い人へ控えめに感謝を示す
敬老会で出演した地元団体(踊り・歌など)お心付け地域貢献へのお礼として自然
会館貸出やイベント協力をしてくれた近隣住民お心付け「ありがとう」の気持ちを表す

地域行事では、「お金の額よりも“気持ちの伝わり方”が大事」です。
特にお心付けは、「わざわざありがとう」という感謝の気持ちが伝わることで印象が良くなります。

渡し方と封筒の注意点

  • 金額は無理のない範囲でOK
    お心付けの場合、地域行事では1,000~3,000円程度が一般的。
    明確な相場よりも、「感謝が伝わる形」を意識しましょう。
  • 封筒は白無地または簡易のし袋で
    華美すぎる水引や派手なのしは避け、
    「お心付け」「御礼」と書いた白封筒が無難です。
  • 無理に“形式”を気にしすぎないこと
    現場では「気持ちで十分」という声も多く、
    包むこと自体が丁寧な対応として受け取られます。

参考封筒の選び方に迷った方は、
謝礼・寸志の封筒マナー完全ガイド」を参考にしてみてください。

まとめ

「お心付け」「謝礼」「寸志」は、どれも“感謝の形”であることに変わりありません。
ただし、相手との関係や目的によって言葉を選ぶことで、より気持ちが伝わりやすくなります。

  • 労力や依頼に対して渡す → 謝礼
  • 控えめな感謝を示す → 寸志
  • 感謝や敬意を伝える → お心付け

地域行事では、形式よりも「ありがとう」をどう伝えるかが大切です。
お金の額よりも、渡す言葉やタイミングのほうが印象に残るものです。

参考封筒の選び方や金額の目安について知りたい方は、下記の記事もあわせて参考にしてみてください。

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2年間自治会長を務め、役員会や地域行事での挨拶を多数経験。

実はわたし自身、人前で話すのが得意ではなく、いつも挨拶に悩んでいました。
だからこそ「短く・わかりやすく・安心して話せる」文例をまとめています。

同じように困っている方に、少しでも役立ててもらえれば嬉しいです。

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