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封筒表書き一覧|御花・謝礼・寸志・お心付けの正しい書き方と使い分け早見表

KAZU

2年間自治会長を務め、役員会や地域行事の運営・挨拶を数多く経験。

形式よりも「実際に困っている人が安心して進められること」を大切に、挨拶文・マナー・テンプレートなど、現場に即した情報をまとめています。

同じように“誰かのために動く人”が少しでも楽になれたら嬉しいです。

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封筒に書く言葉って、意外と迷うものです。
「御花」「謝礼」「寸志」「お心付け」──どれも見慣れた言葉ですが、使う場面や相手によって印象が少しずつ変わります。

自治会の行事では、誰かが封筒を用意するたびに「去年は御礼だったけど、今年は謝礼?」「お心付けでもいいのかな?」と迷うことがあります。
どの言葉も間違いではありませんが、どういう気持ちで渡すのかを整理すると選びやすくなります。

この記事では、そんな迷いやすい表書きをひと目で比較できる一覧表をまとめました。
使う場面や相手の立場に合わせて、どの言葉を選ぶのが自然かがすぐ分かるので、封筒の書き方マナーに迷ったときの“早見表”として、ぜひお役立てください。

封筒表書きの基本マナー

封筒に書く言葉は、金額の多さよりも「気持ちをどう表すか」が大切です。
行事や相手との関係によって、自然に感じる言葉は少しずつ変わります。
まずは、どんな言葉を選ぶかを考える前に押さえておきたい基本の考え方を整理しておきましょう。

目的に合わせて言葉を選ぶ

同じ「お金を包む」でも、目的が違えば使う言葉も変わります。
感謝、協力、気持ち──どんな意味を込めて渡すのかを意識して選ぶと自然です。

目的主な表書き例
お祝い・寄付など気持ちの贈り物御花・お花・お心付け
労いや感謝を伝える謝意謝礼・御礼・感謝
控えめな立場から渡す場合寸志

どれも正しい言葉ですが、「なぜ渡すのか」を意識すると、よりふさわしい表現が見えてきます。

筆記具は黒の筆ペンまたは濃いペン

地域行事では、黒の筆ペンまたは濃いサインペンが一般的です。
毛筆風のペンを使うと、簡単でも丁寧な印象になります。

ただし、薄墨は弔事用なので避けておくと安心です

参考きれいな文字で仕上げたい方は、にじみにくく扱いやすい「筆ごこち」がおすすめです

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名前の書き方

封筒の下段には、渡す側の氏名をフルネームで書きます。
自治会で出す場合は「班名+氏名」とすると、誰からのものかが分かりやすくなります。

例:〇班 山田太郎

連名・代理の場合

複数名で出す場合は中央に代表者の名前を、右に「外一同」「他一同」と添えるのが一般的です。
代理で渡す場合は、封筒の裏に「〇〇様代理」などと書き添えると丁寧です。

参考封筒の書き方をもう少し詳しく知りたい方は、
謝礼・寸志の封筒マナー完全ガイド」 で筆記具や書く位置の図解を紹介しています。

参考記事

用途別|封筒の表書き一覧表

どの言葉を使えばいいか迷ったときは、この表を見てみましょう。
よく使われる6つの表書きを、目的や相手の立場ごとに整理しました。

表書き主な使い方渡す相手補足・注意点
御花お祭り・地域行事への寄付やお供え神社・祭礼・地域団体など慶弔どちらにも使えるが、行事の趣旨に合わせて判断
謝礼依頼した仕事や講演へのお礼講師・出演者・協力者など対価的な意味が強い。金額が明確な場合に使う
寸志控えめに感謝を伝える目上の人・講師など「少しですが」の謙譲表現。自分より上の立場に
お心付け感謝や気持ちを伝える小額の包み手伝ってくれた人・職人など書かない場合も多い。「御礼」「寸志」でもOK。
御礼一般的な感謝全般どんな相手にも使いやすい迷ったときの万能表現。フォーマルな場にも対応
感謝協力や支援への深いお礼団体や長年の功労者など柔らかく温かみのある印象。地域行事にも適する

どの表現も間違いではありません。
ただ、言葉によって伝わり方が少し変わるため、渡す相手や場の雰囲気に合わせて選ぶと自然です。
迷ったときは「なぜ渡すのか」を考えると、ふさわしい言葉が見つかりやすくなります。

参考詳しい使い分けは、次の記事で紹介しています。

地域行事でよく使われる表書き例

地域行事では、のし袋の使い方や表書きの言葉に、その地域ならではの慣習が表れることがあります。
同じ「お礼」でも、行事の内容や関わり方によって自然な表現が変わるようです。
ここでは、自治会でよく見られる場面ごとの使われ方を整理しました。

行事・場面よく使われる表書き補足ポイント
秋祭り・だんじり・神事御花・御花代「御花」が最も一般的。金額の多い場合や神社宛てなら「御花代」もOK。
講師・出演者・来賓へのお礼謝礼・寸志講演・演奏・式典などに招いた場合は「謝礼」。目上の講師には「寸志」が丁寧。
清掃活動・防災訓練などの協力者へお心付け・御礼金額が少額の場合は「お心付け」。フォーマルな文書に添えるなら「御礼」。
班長・役員交代・会計引継ぎなど感謝・御礼「長年の労をねぎらう」気持ちを伝えるなら「感謝」も自然。
寄付・支援金・行事協賛御花・御礼支援へのお返しとしては「御礼」が多い。神社・祭り系なら「御花」。

地域によっては、「御花」や「お心付け」など特定の言葉が慣例として定着している場合もあります。
迷ったときは、前年の記録や担当者に確認して合わせておくと安心です。
その地域のやり方に寄り添うことが、いちばん丁寧な対応といえます。

参考詳しい行事別マナーは次の記事でも紹介しています。

まとめ

封筒の表書きには、はっきりとした正解があるわけではありません。
同じ「お金を包む」場面でも、相手や地域の慣習によって自然な言葉が変わります。

だからこそ、迷うのは当然のことです。

大切なのは、どんな気持ちで渡すのかを整理しておくことです。
お祭りや講師へのお礼、日頃の感謝など──目的を意識して言葉を選ぶだけで、相手への印象が変わります。
形式にとらわれすぎず、気持ちが伝わる書き方を意識すると、心地よいやり取りになります。

地域のつながりは、こうした小さな心配りの積み重ねから生まれます。
表書きはその一部であり、「ありがとう」を形にするための工夫のひとつです。

迷ったときは、自分が伝えたい思いに一番近い言葉を選んでみてください。

参考封筒の書き方や金額の目安を詳しく知りたい方は
謝礼・寸志の封筒マナー完全ガイド を参考にしてください。
表面・裏面・中袋の書き方を図解で紹介しています。

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