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封筒の裏書きマナー早見表|金額・住所・名前はどこに書く?

KAZU

2年間自治会長を務め、役員会や地域行事の運営・挨拶を数多く経験。

形式よりも「実際に困っている人が安心して進められること」を大切に、挨拶文・マナー・テンプレートなど、現場に即した情報をまとめています。

同じように“誰かのために動く人”が少しでも楽になれたら嬉しいです。

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自治会や地域行事などでお礼や寸志を包むとき、
「封筒の裏には何を書くのか」「金額や名前はどこに書けばいいのか」──
そんな疑問を持つ人は多いようです。

このページでは、中袋を使わない白封筒(外封筒)を使うときの裏面の書き方をまとめています。
のりしろの段差があるため、中央には書かず左下または右下寄りに配置するのが自然です。

裏面は「中袋の代わり」として、金額や名前を簡潔に添える場所。
正式な儀礼マナーというより、実務的に見やすく整えることを目的に考えます。

中袋あり・なしで外袋に書く内容は変わる

封筒(外袋)の裏面に何を書くかは、中袋(中包)があるかどうかで変わります。
ここを整理しておくと、どこに金額を書くかで迷うことがなくなります。

種類構成外袋の裏面に書く内容備考
中袋あり(のし袋タイプ)外袋+中袋裏面は金額も氏名も書かず、封や〆印程度にとどめます。金額は中袋の表面に「金五千円」などと書く。
中包あり(奉書紙タイプ)外袋+中包(紙包み)裏面は金額も氏名も書かず、封や〆印程度にとどめます。中包の表面に金額、裏面に住所・氏名を記入。
中袋なし(白封筒タイプ)外袋のみ外袋の裏面に金額・氏名を記入する。自治会や地域行事など実務でよく使う形。

ポイント

  • 中袋や中包がある場合、金額は必ず中の袋(包み)に書く
  • 外袋の裏面に金額まで書くのは、中袋を省略した略式封筒のときだけ
  • 封筒1枚で完結させる場合は、裏面左下に「金額+名前」をまとめて書くのが自然です。

本記事で解説しているのは、中袋を使わない封筒(略式タイプ)の裏書きです。

参考中袋を使う場合の記入例は、
中包と中袋の違いとは?で図解しています。

封筒の裏に書く意味と範囲を整理する(外袋・中袋なし前提)

外袋のみで包む場合、裏面は中袋の代わりとして情報を補う場所になります。
受け取る側が後で整理しやすいよう、最低限の情報をはっきり読める字で。

項目意味書くかどうかの目安
金額中身の確認・記録◎ 基本的に書く
氏名誰からかを示す◎ できれば書く
住所お礼状などの連絡用△ 必要なときのみ
日付渡した日の記録△ 任意

のりしろによる段差を避け、左下または右下寄りの平らな部分に記入します。

封筒裏書き 早見表(中袋なし用)

外袋のみ(中袋なしの白封筒)で使う実務版の早見表です。

項目書く位置書き方の例ポイント
金額左下金五千円/金壱万円段差を避け平らな面に
氏名金額より一段下げる/対角側○○自治会 会長 △△金額と並列にしない
住所左下すみ(小さく)○○市○○町○丁目必要時のみ
日付左下または右下の余白令和〇年〇月〇日任意の補足

ポイント

  • 金額と氏名は上下でずらすと整って見えます。
  • 金額だけでも失礼ではありませんが、実務では氏名もあると助かります。
  • 筆記具は黒の筆ペン/濃いサインペンが基本です。

中袋なし封筒の裏面に書く内容と優先度(渡す相手・目的別)

封筒の裏面に何を書くかは、「誰に」「どんな目的で」渡すかによって変わります。
中袋のない封筒は、内容を見せる前提がなく、実務面での整理や印象づけの役割を持ちます。
そのため、金額や氏名を書くべきかどうかは、相手と状況で判断するのが自然です。

以下の表は、渡す相手や目的ごとに「書く項目の優先度」を整理したものです。

渡す相手・目的金額氏名住所日付管理・判断ポイント
自治会・団体へ(会計処理が必要)★★★★★
必ず書く
★★★★★
必ず書く
★★★☆☆
必要に応じて
★★★★☆
書いておくと便利
会計担当が整理・記録するため金額と氏名は必須。日付を入れると年度管理がしやすい。
地域行事・イベントへの寸志・御礼★★★★☆
書くのが望ましい
★★★★☆
書くのが望ましい
★★☆☆☆
省略可
★★☆☆☆
状況で判断
複数人が渡す場合、誰の封筒か明確にしておくと後で混乱しない。
個人へのお礼(近隣・知人など)★★☆☆☆
書かなくてもよい
★★★☆☆
フルネームでなくても可
★☆☆☆☆
不要
★☆☆☆☆
不要
気持ち重視。金額より言葉の丁寧さが伝わる。
目上の人・来賓などへの謝礼★★★★★
書くのが基本
★★★★☆
正式氏名で
★★☆☆☆
必要に応じて
★★★☆☆
控えめに
金額を明示しても失礼にはならないが、全体の清潔感と整いを重視。
寄付・協賛などをまとめて提出★★★★★
必須
★★★★★
必須
★★★★☆
団体名や住所を添える
★★★★☆
書いておく
会計台帳に転記されるため、誰がいくら出したかを明確に残すのが目的。
ご近所間の集金・香典返しなど★★★★☆
書いた方が整理しやすい
★★★★★
必須
★★★☆☆
任意
★★★☆☆
あると便利
名簿整理や記録に必要。渡す相手が会計担当者であれば金額と氏名は必須。
お見舞いやお心付けなど個人的な気遣い★★☆☆☆
金額は書かないことが多い
★★★★☆
丁寧に添える
★☆☆☆☆
不要
★☆☆☆☆
不要
心情が中心の場面では金額より気持ちが優先される。

優先度の目安

  • ★★★★★:基本的に書く(省略すると不自然)
  • ★★★★☆:書くのが望ましい(丁寧な印象)
  • ★★☆☆☆:状況で判断(省略しても失礼ではない)
  • ★☆☆☆☆:書かなくてよい(目的外の情報)

判断の軸を整理すると

判断軸意味備考
相手が団体か個人か団体(会計・整理あり)なら金額・氏名必須自治会・行事など
記録や管理の必要があるか会計処理がある場合は金額+日付を必ず領収・記録用途
気持ちを伝える目的かお見舞いやお心付けでは金額を明示しない方が自然思いやり優先
封筒が回収されるか回収・整理される場合は金額・氏名セットで記載寸志・寄付金など
形式の丁寧さを求められるか来賓や目上には正式な書き方で整える印象重視

ポイントまとめ

  • 金額+氏名が基本ペア。
     会計処理が伴う場合は必ず記載。個人間の贈り物なら省略しても問題ありません。
  • 渡す相手が団体なら「整理される書類」、個人なら「気持ちを伝える手紙」。
     封筒の役割をそう考えると、どこまで書くかが自然に決まります。
  • 迷ったら、「封筒があとで誰かの手に渡るか」で判断。
     記録されるなら書く。手渡しで完結するならシンプルに。

この優先度表を参考にすれば、どんな場面でも「どこまで書けば自然か」を判断できます。

参考実際の書き方は下記の、
中袋なし封筒の書き方」記事もあわせてご覧ください。

書くときの注意点とNG例(外袋・中袋なし)

注意点

  • 段差の上は避け、平らな面にゆっくり書く。
  • 金額は「金五千円」「金壱万円」など漢数字で。
  • 金額と氏名は上下配置で読みやすく。
  • 濃い黒インクで、はっきり・丁寧に。

❌️NG例

なぜ避ける?
金5000円/¥5,000略式・事務書類風で浮く
赤や青のインク慶弔・式典で不適切になりやすい
段差の上に記入にじみ・判読性低下

参考旧字体(壱・弐・参など)の一覧は
金額旧字体の書き方」で確認できます。

種類別の配置例(外袋の裏面)

白封筒(外袋のみ・中袋なし)

地域行事や謝礼・寸志でよく使う形です。
外袋の裏に金額と氏名を直接記入します。

  • 左右どちらかに寄せ、上下の段差で整理。
  • 住所や日付は必要に応じて小さく追加。

のし袋の外袋(中袋/中包あり)

外袋は「表:上段に表書き(例:御礼・御花)/下段中央に贈り主の氏名」が基本です。
裏面には金額を書かず、記入も原則不要(封・〆の印程度)。住所や金額等の詳細は内側に記入します。

内側の基本

  • 中袋(封筒型):表に金額、裏に住所・氏名
  • 中包(奉書紙):金額は折り目を開いた内側の中央下に、住所と氏名は左側に記入します。

まとめ

外袋の裏書きは、中袋(中包)の有無で役割が変わります。

  • 内側があるなら、外袋は氏名中心・金額は内側
  • 外袋のみなら、裏に金額+氏名を読みやすく整理

のりしろの段差を避け、左下または右下寄りに落ち着いた字で。
それだけで十分に丁寧で、受け取る側にも分かりやすい封筒になります。

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