研修旅行のスタートを飾る出発の挨拶は、参加者全体の雰囲気を決める大切な役割です。
「安全に」「研修らしく」「でも楽しく」──そのバランスを意識すれば安心です。
ここでは、すぐに使える短い挨拶文例をまとめました。
挨拶の型(研修旅行 出発)
研修旅行の出発挨拶は、堅苦しくなりすぎず、研修らしさと旅行の楽しさを両立させるのがポイントです。
次の流れで話すと自然にまとまります。
- 冒頭のあいさつ
「おはようございます」「本日はご参加ありがとうございます」とまず一言。 - 研修の目的に触れる
「今回は他自治体の防災対策を学ぶための研修です」など、旅行の意義を簡潔に伝える。 - 安全面への呼びかけ
「移動中は無理をせず」「バスの中ではゆっくり過ごしてください」など、安心感を与える。 - 楽しさを加える
「せっかくの機会ですから、学びと同時に旅行気分も味わいましょう」と軽く和ませる。 - 締めの言葉
「それでは出発いたします」「どうぞよろしくお願いします」でスムーズに締める。
挨拶文例(研修旅行 出発)
フォーマルな挨拶(3パターン)
- 「皆さま、おはようございます。本日は研修旅行にご参加いただき、誠にありがとうございます。
今回の研修は、他自治体の防災対策を学び、私たちの地域活動に生かすことを目的としています。
道中の安全に留意しながら、有意義な一日となりますよう、どうぞよろしくお願いいたします。」 - 「本日は朝早くからご参加いただきありがとうございます。
この研修旅行を通じてしっかり学び、また親睦を深められることを期待しております。
安全で実りある旅となりますよう、どうぞよろしくお願いします。」 - 「おはようございます。ただいまより研修旅行に出発いたします。
多くの皆さまにご参加いただき心強く感じております。
学びと交流を深めつつ、最後まで無事に過ごせるようご協力をお願いいたします。」
ショート挨拶(5パターン)
- 「皆さま、お集まりいただきありがとうございます。
安全第一で、楽しく学びながら一日を過ごしましょう。」 - 「本日は研修旅行にご参加いただきありがとうございます。
学びと親睦の場として、充実した時間にしていきましょう。」 - 「今日はどうぞよろしくお願いいたします。
しっかり学んで、元気に帰ってこられるようにしましょう。」 - 「おはようございます。
せっかくの機会ですので、学びと交流の両方を楽しんでください。」 - 「皆さまのご協力に感謝いたします。
安全で実りある研修旅行にしていきましょう。」
ユーモアを交えた挨拶(5パターン)
- 「今日は研修旅行ですので、どうか“飲みすぎ寝すぎ”にはご注意ください。
ただし、笑顔と拍手は大いに大歓迎です!」 - 「おはようございます。今日は“研修”旅行ですので、勉強もしっかりあります。
でもせっかくですから、楽しい思い出もたくさん作って帰りましょう!」 - 「バスの中ではぜひ隣の方と交流を深めてください。
ただし、おやつの交換は自己責任でお願いします!」 - 「出発前に一つお願いです。帰りのバスで“もう疲れた”と言わないように、元気に楽しんでください。」
- 「今日は皆さまと一緒に学べることをうれしく思います。
ただし、あくまで研修旅行ですから、カラオケ大会はほどほどにお願いしますね。」
アレンジのコツ
研修旅行の出発挨拶は、堅苦しくなりすぎても、旅行気分だけに寄りすぎてもバランスを欠いてしまいます。
以下のポイントを押さえると、場に合わせて自然に話せます。
研修らしさを意識する
- 「学び」「視察」「今後に活かす」などの言葉を一言入れると、研修旅行らしい雰囲気が出ます。
安全面を忘れない
- 「移動中は安全第一で」「体調に気をつけながら」など、参加者への配慮を盛り込むと安心感があります。
親睦・楽しさも加える
- 「交流を深めて」「せっかくの機会なので」など、旅行らしい前向きさを入れると和やかになります。
ユーモアをひと言
- 「はめを外しすぎないように」「おやつの交換は自己責任で」など軽い冗談を入れると一気に場が和みます。
長さを調整する
- バス出発前は皆さん「早く出発したい」気持ちも強いので、30秒〜1分程度に収めるのがベストです。
ダメな挨拶パターン
出発の挨拶は短くシンプルにまとめるのが鉄則です。
次のような挨拶は場の空気を壊してしまうので注意しましょう。
長すぎる挨拶
- 例:「本日の行程を順に説明しますと…」「この研修の歴史は…」と延々と話す。
→ 出発が遅れ、参加者から「早くしてほしい」と思われてしまいます。
研修色が強すぎる
- 例:「本日は災害対策の重要性について30分ほどお話しします」
→ 出発前から気持ちが重くなってしまいます。
→ 学びは現地で、挨拶は簡潔に。
冗談がきつすぎる
- 例:「飲みすぎて倒れないように」「帰れなくなっても知りませんよ」
→ 笑いを狙っても、不快に思う人が出る可能性があります。軽い冗談にとどめること。
自分の話ばかり
- 例:「私が会長になってからは…」「私が前に行ったときは…」
→ 出発挨拶には不要。自己アピールは場違いに感じられます。
感謝を伝えない
- 参加してくれたことや準備への労いを忘れると、冷たい印象になります。
→ 「ご参加ありがとうございます」「準備にご協力いただき感謝します」を必ず入れましょう。
まとめ
研修旅行の出発挨拶は、長く話す必要はありません。
大切なのは「研修の目的」「安全への配慮」「楽しさ」の3つを短く盛り込むことです。
- フォーマルなら「研修の意義」と「安全」をしっかり伝えられる
- ショートなら30秒で雰囲気をつくれる
- ユーモアを少し加えれば、和やかにスタートできる
出発の挨拶がスムーズだと、その後の一日も気持ちよく始められます。
ここで紹介した例文を自分の立場や地域に合わせて調整し、安心して出発の言葉を務めてください。