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金額旧字体の書き方|領収書・中袋・封筒で使える漢数字一覧

KAZU

2年間自治会長を務め、役員会や地域行事での挨拶を多数経験。

実はわたし自身、人前で話すのが得意ではなく、いつも挨拶に悩んでいました。
だからこそ「短く・わかりやすく・安心して話せる」文例をまとめています。

同じように困っている方に、少しでも役立ててもらえれば嬉しいです。

「領収書は金額を漢数字で書いてください」と言われて、
「えっと、“壱万円”ってこう書くんだっけ?」と迷った経験はありませんか?

自治会や地域行事では、領収書やお礼の封筒などに旧字体(大字)で金額を書くことがよくあります。
たとえば「壱」「弐」「参」「拾」「萬」などの漢数字は、金額の改ざんを防ぐため、また正式で丁寧な印象を与えるために使われてきたものです。

ただし、全部を覚える必要はありません。
実務では「壱・弐・参・拾・萬」だけ知っていれば十分です。

この記事では、そんな旧字体の使い方を一覧表つきでわかりやすく整理しました。

領収書・中袋・封筒の表書きなど、どんな場面でもすぐに使えるように、「読み方」「使い分け」「書き方の注意点」までまとめています。
困ったときの“金額旧字体辞典”としてご活用ください。

旧字体とは?|お金の改ざんを防ぐための表記

旧字体(きゅうじたい)とは、現在の漢字よりも古くから使われてきた正式な字体のことを指します。
お金の世界では、これを特に「大字(だいじ)」と呼びます。

なぜ旧字体を使うのか?

主な理由は「改ざん防止」と「格式を高める」ためです。
たとえば、「一」は線を足せば「二」や「三」に変えられますが、「壱」は形が複雑なので書き換えが困難です。
そのため、昔から領収書や契約書など金額を扱う文書では旧字体が使われてきました

また、旧字体を使うことで文書全体にきちんとした印象を与える効果もあります。
とくに自治会や行事で外部へ出す領収書・お礼封筒などは、見た目の印象が信用につながるため、旧字体で整えるのが無難です。

旧字体=「古い文字」ではなく、「正式で安全な金額表記」と覚えておくと便利です。

金額の旧字体一覧(早見表)

金額を書くときに使われる旧字体(大字)は、主に次の通りです。
全部を覚える必要はなく、よく使う「壱・弐・参・拾・萬」だけでも十分です。

数字旧字体読み方備考
1いち「一」と区別するための正式表記
2「二」より改ざんしにくい
3さん「三」と区別するための旧字体
4「肆」は古風すぎるため通常は「四」で可
5「伍」とも書くが現代では「五」で十分
6ろく「陸」もあるが略してOK
7しち「漆」は使わない
8はち改ざんされにくい形
9きゅう同上
10じゅう「十」との違いに注意
100ひゃく領収書などで使用可
1000せん「千」でも可。自治会では略式OK
10000まん「万」より正式。封筒・領収書ではこちらが望ましい

ポイント

  • 旧字体は“安全な数字”として使われます。
  • 実務では「壱・弐・参・拾・萬」だけ覚えておけば十分です。
  • あまりに難しい旧字(肆・伍・陸など)は略しても問題ありません。

金額の正しい書き方と注意点

旧字体を使うときは、数字の並び方や補助語にもルールがあります。
領収書や中袋でよく使われる書き方を押さえておきましょう。

基本ルール

書き方のポイント例文解説
① 先頭に「金」をつける金壱万円金額の表記であることを明確にするため
② 旧字体で書く金弐千円改ざん防止と正式さを兼ねる
③ 末尾に「也(なり)」をつける金壱万円也より丁寧で正式な印象になる
④ 単位(円・万円)を忘れない金参千円「金参千」では不完全
⑤ 数字の間に記号や空白を入れない金壱万五千円1文字空けなどは不要

「也」をつけるかどうかは任意ですが、領収書ではつけた方が丁寧です。
封筒や中袋などカジュアルな場面では省略しても構いません。

よくある間違い

  • 「金壱万円円」→ 単位が重複
  • 「金 壱万円」→ 「金」と数字の間にスペース不要
  • 「金一万円」→ 旧字体を使わないと形式として弱い印象

使う場面と使い分け

旧字体をどの程度使うかは、書類の正式さや相手との関係性によって変わります。
すべてに旧字体を使う必要はなく、TPO(場面)に合わせて使い分けるのが現実的です。

場面表記例備考
領収書金壱万円也最も形式的。改ざん防止と信頼性を重視
封筒(謝礼・寸志)金五千円見やすさ優先。旧字体でなくてもOK
中袋金参千円封筒より正式に書くと丁寧な印象になる
会計帳簿1,000円/10,000円実務上は算用数字で問題なし

ポイント

  • 領収書や公式文書では旧字体を使うのが基本。
  • 封筒や中袋は「壱・弐・参」程度で十分フォーマル。
  • 会計帳簿など内部処理は、無理に旧字体を使わなくても構いません。

旧字体を多用しすぎると読みにくくなるため、バランス重視がコツです。
特に自治会では「壱」「弐」「参」「萬」だけでも十分に丁寧な印象を与えられます。

まとめ

旧字体は「難しい字」ではなく、金額を正確かつ丁寧に伝えるための工夫です。
すべてを完璧に覚える必要はありませんが、「壱・弐・参・拾・萬」さえ押さえておけば、領収書でも封筒でも安心して書けます。

まとめポイント

  • 旧字体(大字)は改ざん防止と格式を高めるために使う
  • 実務では「壱・弐・参・拾・萬」だけで十分対応できる
  • 領収書・中袋は丁寧に、封筒・会計帳簿は見やすさ重視でOK
  • 「金」「也」を添えるとより正式で信頼感のある書類になる

封筒や中袋に実際の金額を書くときの例は、
封筒表書き一覧|御花・謝礼・寸志・お心付けの正しい書き方

領収書での記載例を知りたい方は、
謝礼・寸志の領収書テンプレート(準備中) も参考にしてください。

お金を扱うマナーの全体像を知りたい方は、
自治会・地域行事のお金マナー完全ガイド(準備中) で基礎から整理できます。

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だからこそ「短く・わかりやすく・安心して話せる」文例をまとめています。

同じように困っている方に、少しでも役立ててもらえれば嬉しいです。

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