臨時総会では、議題についての結論を参加者に伝える「報告の挨拶」が必要です。
ここをあいまいにすると不満や混乱を招きやすいため、明確に伝えることが大切です。
本記事では、結果をはっきり伝えつつ感謝も込められる挨拶文例を紹介します。
誰が挨拶をするのか
臨時総会での「報告の挨拶」を務めるのは、基本的に 議長または自治会長 です。
進行役である議長が議事の結果をまとめて伝えるのが一般的ですが、
会則や慣習によっては会長が直接報告する場合もあります。
ポイントは「誰が話すか」よりも、結果を明確に伝えることです。
可決・否決・継続といった結論をはっきり示し、参加者全員が同じ理解を持てるようにするのが役割です。
挨拶の型
臨時総会の報告挨拶は、次の流れでまとめるとわかりやすくなります。
- 出席への感謝
- 議題の結論を明確に伝える(可決/否決/継続)
- 今後の対応や協力をお願いする
たとえば、
「本日の臨時総会では、〇〇について審議を行い、承認いただきました。
ご協力に感謝申し上げます。今後は決定に基づき、円滑に進めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。」
→ このように「感謝 → 結論 → 今後の協力依頼」でまとめれば、曖昧さが残らずスッキリ締められます。
挨拶文例(コピー用)
議案が可決された場合
「本日はお忙しい中ご出席いただき、ありがとうございました。
審議の結果、〇〇については承認いただくこととなりました。
皆さまのご協力に感謝申し上げます。今後は決定に基づき、速やかに進めてまいります。」
議案が否決された場合
「本日はご出席いただきありがとうございました。
審議の結果、〇〇については今回は承認を得られませんでした。
引き続き他の方法を検討してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。」
議案が継続審議となった場合
「本日はご協力いただきありがとうございました。
〇〇については、さらに検討が必要とのご意見をいただきましたので、次回以降に持ち越すこととなりました。
今後もご意見を参考にしながら、より良い方向を探ってまいります。」
小規模な会合向け(柔らかめ)
「本日は臨時総会にご出席いただき、ありがとうございました。
〇〇の件につきましては、本日の話し合いの結果をご理解いただければと思います。
これからも皆さまと一緒に進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
書き方のポイント
- 結論を必ず明確にする
臨時総会の報告挨拶は「結果を伝えること」が最大の目的です。
可決・否決・継続審議など、参加者全員が同じ認識を持てるように、はっきり言い切りましょう。 - 感謝の言葉を冒頭に入れる
「本日はご出席いただきありがとうございました」と一言添えるだけで、会全体の雰囲気が和らぎます。 - 次の行動につなげる言葉を入れる
結果を伝えるだけでなく「今後は〜していきます」と添えると、会員が安心できます。 - 短く簡潔にまとめる
報告挨拶は長い必要はありません。30秒〜1分で「感謝 → 結論 → 今後の対応」を伝えれば十分です。
報告挨拶は、会の方向性を全員に共有する大切な役割です。
結果をあいまいにせず、前向きな言葉でまとめましょう。
ダメな挨拶パターン
1. 結果を曖昧にする
「とりあえず今日はこのくらいで…まあ皆さんの意見はだいたいまとまったと思います」
→ 可決・否決・継続などの結論をはっきり言わないのはNG。混乱や不満を招きます。
2. 自分の意見を強調しすぎる
「私は本当は反対なんですが、多数決なので仕方なく…」
→ 個人の感情を混ぜると、議事の公平性が疑われます。
3. 長々と理由を語る
「〇〇はこういう背景で…あのときの経緯が…」と延々説明すると、参加者が疲れてしまいます。
→ 報告は簡潔に、理由は必要最小限でOK。
4. 感謝を言わずに終える
「これで以上です」とだけ言って終わるのは失礼な印象を与えます。
→ 最後に「ご協力ありがとうございました」を忘れないことが大切です。
アレンジ例
可決された案件の後に
「本日はご出席いただきありがとうございました。
〇〇について承認をいただきましたので、早速準備に取りかかります。
引き続きご協力をよろしくお願いいたします。」
否決された案件の後に
「本日は臨時総会にご出席いただきありがとうございました。
〇〇については今回は承認に至りませんでした。
今後は代替案を検討し、あらためて皆さまにご相談いたします。」
継続審議になった場合
「本日はご協力いただきありがとうございました。
〇〇については継続審議となりましたので、次回の総会で改めて話し合いたいと思います。
今後も率直なご意見をお寄せください。」
少人数での会合の場合
「急な開催にもかかわらずご出席いただき、ありがとうございました。
本日の結論についてご理解いただければ幸いです。
今後も地域のために一緒に取り組んでまいりましょう。」
まとめ
臨時総会の報告挨拶は、参加者に「結論を共有する」ことが一番の役割です。
押さえるべきポイントは次の3つです。
- 出席への感謝を伝える
- 議題の結論を明確にする(可決/否決/継続)
- 今後の対応や協力をお願いする
この流れを意識すれば、曖昧さを残さず安心して会を締めくくれます。
特に臨時総会は急な開催になりがちなので、短くてもはっきりとした報告が信頼につながります。
本記事の文例をそのまま使い、堂々とした報告挨拶をしてください。