自治会や町内会の定期総会では、議員や行政関係者などの来賓を紹介する場面があります。
ただ、「どう紹介すればいいのか分からない」「呼び方を間違えたら失礼になるのでは」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実際、来賓紹介は長く話す必要はなく、感謝・肩書・名前・お願いの一言 を押さえれば十分です。
この記事では、総会でそのまま使える来賓紹介の挨拶文例をパターン別にまとめました。
スマホにコピーして読めば安心。初めて進行役を務める方でも失礼なく紹介できます。
誰が挨拶をするのか?
来賓紹介の挨拶は、会長または進行役(総務部長など)が担当するのが一般的です。
- 会長が務める場合
冒頭の会長挨拶の中で「本日はご来賓として〇〇様にご出席いただいております」と紹介します。 - 進行役が務める場合
開会や議事進行を担当する総務部長などが、議事の流れの中で来賓を紹介します。
紹介のあとには「それでは、〇〇様よりご挨拶をいただきます」と続けて挨拶をお願いするのが一般的です。
地域や自治会によって担当が異なるため、事前に役員会で確認しておくと安心です。
挨拶の型
来賓紹介は長々と話す必要はありません。
基本は以下の流れを押さえれば十分です。
- 感謝の言葉
例:「本日はご多忙のところご出席いただき、誠にありがとうございます」 - 肩書と氏名を正確に紹介
例:「〇〇市議会議員の△△様をご紹介いたします」 - 簡単な紹介コメント(任意)
例:「地域の防災活動にもご尽力いただいております」 - 挨拶をお願いする言葉
例:「それでは△△様よりご挨拶をいただきます。よろしくお願いいたします」
この4ステップを意識するだけで、失礼なくスムーズに来賓を紹介できます。
来賓紹介あいさつテンプレート
ここでは、そのまま使える来賓紹介の挨拶文例を紹介します。
スマホにコピーして読めば、当日も安心です。
シンプル型(約150字/約25秒)
本日はご多忙の中、〇〇市議会議員の〇〇様、〇〇区長の〇〇様をはじめ、
多くのご来賓の皆さまにご臨席をいただいております。
日頃より自治会活動にご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
標準型(約250字/約45秒)
本日はお忙しい中、〇〇市議会議員の〇〇様、〇〇区長の〇〇様をはじめ、
日頃より地域の活動にご尽力くださっている皆さまにご出席を賜っております。
平素のご支援に厚く御礼申し上げます。
それではご来賓の皆さまをご紹介いたします。
ご紹介の際は、どうぞ大きな拍手をお願いいたします。
フォーマル型(約320字/約55秒)
本日はご多忙のところ、〇〇市議会議員の〇〇様、〇〇区長の〇〇様をはじめ、
平素より地域活動に多大なるご理解とご支援を賜っておりますご来賓の皆さまに、
ご臨席を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。
これより順にご紹介申し上げます。
ご紹介の際には、どうぞ盛大な拍手をもってお迎えいただければ幸いです。
親しみ型(約240字/約40秒)
本日はお忙しい中、日頃から地域を支えてくださっている来賓の皆さまにお越しいただきました。
本当にありがとうございます。
普段から見守っていただいている方々ばかりですので、少し気軽な雰囲気で紹介させていただきますね。
ご紹介の際は、ぜひ温かい拍手をお願いいたします。
小規模型(約180字/約30秒)
本日は、いつもお世話になっている〇〇さんをはじめ、地域の皆さんにお越しいただいています。
お忙しい中ありがとうございます。
せっかくの機会ですので、ひとことずつご紹介させていただきます。
皆さん、どうぞ拍手でお迎えください。
書き方のポイント
- 肩書と氏名は正確に
来賓紹介で最も大切なのは間違えないことです。事前にメモを用意して確認しておきましょう。 - 紹介は簡潔に
長々と経歴を話す必要はありません。「日頃から地域にご尽力いただいております」程度で十分です。 - 順番を事前に確認
来賓が複数いる場合は、役職の高い方から紹介するのが一般的です。 - お願いの言葉で締める
「それではご挨拶をお願いします」とひと言添えるとスムーズに進行できます。 - 落ち着いた口調で
緊張しやすい場面ですが、ゆっくり丁寧に話すことで印象が良くなります。
ダメな挨拶パターン(反面教師に)
来賓紹介は短く・正確に行うのが基本ですが、やってはいけない例もあります。
① 肩書や氏名を間違える
「〇〇議員の□□さん…えっと…」
→ もっとも失礼なミス。事前に必ず確認してメモを手元に置いておきましょう。
② 経歴を長々と話す
「△△様は、〇〇大学をご卒業後、〇〇会社に勤務され…」
→ 詳しい紹介は不要です。聞き手も来賓本人も気まずくなってしまいます。
③ 来賓を飛ばしてしまう
複数の来賓がいるのに一部だけを紹介してしまう
→ 会の信用を損なう大きな失礼。紹介順は必ず事前に確認しておきましょう。
④ 紹介だけで終わってしまう
「こちらが△△様です」
→ 紹介のあとに「ご挨拶をお願いします」とつなげないと進行が止まってしまいます。
アレンジ例
来賓紹介は基本の型を守れば十分ですが、一言工夫を加えるとより丁寧になります。
- 日頃の協力に触れる
例:「地域の防災活動にも日頃からご協力いただいております」 - 行事との関わりに触れる
例:「先日の夏祭りでもご参加いただきました」 - 感謝を強調する
例:「本日は特にご多忙の中、わざわざ足を運んでいただきました」 - 複数人の場合の一言
例:「本日は多くのご来賓の方々にお越しいただいております。この場を借りて御礼申し上げます」
まとめ
定期総会での来賓紹介は、立派なスピーチではなく 短く・正確に・丁寧に が基本です。
押さえるべきポイントは3つ。
- 肩書と氏名を間違えない
- 紹介は簡潔にまとめる
- 最後に「ご挨拶をお願いします」とつなぐ
この記事で紹介した文例をそのまま使えば、初めて進行役を務める方でも安心です。
来賓や参加者に失礼のない、スムーズな総会運営につながりますよ。
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以下の表は、自治会行事の挨拶を目的別にまとめています。
用途に合わせてご覧ください。
