自治会や町内会の定期総会では、議員や行政関係者などの来賓を紹介する場面があります。
ただ、「どう紹介すればいいのか分からない」「呼び方を間違えたら失礼になるのでは」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実際、来賓紹介は長く話す必要はなく、感謝・肩書・名前・お願いの一言 を押さえれば十分です。
この記事では、総会でそのまま使える来賓紹介の挨拶文例をパターン別にまとめました。
スマホにコピーして読めば安心。初めて進行役を務める方でも失礼なく紹介できます。
誰が挨拶をするのか?
来賓紹介の挨拶は、会長または進行役(総務部長など)が担当するのが一般的です。
- 会長が務める場合
冒頭の会長挨拶の中で「本日はご来賓として〇〇様にご出席いただいております」と紹介します。 - 進行役が務める場合
開会や議事進行を担当する総務部長などが、議事の流れの中で来賓を紹介します。
紹介のあとには「それでは、〇〇様よりご挨拶をいただきます」と続けて挨拶をお願いするのが一般的です。
👉 地域や自治会によって担当が異なるため、事前に役員会で確認しておくと安心です。
挨拶の型
来賓紹介は長々と話す必要はありません。
基本は以下の流れを押さえれば十分です。
- 感謝の言葉
例:「本日はご多忙のところご出席いただき、誠にありがとうございます」 - 肩書と氏名を正確に紹介
例:「〇〇市議会議員の△△様をご紹介いたします」 - 簡単な紹介コメント(任意)
例:「地域の防災活動にもご尽力いただいております」 - 挨拶をお願いする言葉
例:「それでは△△様よりご挨拶をいただきます。よろしくお願いいたします」
この4ステップを意識するだけで、失礼なくスムーズに来賓を紹介できます。
挨拶文例(コピー用)
ここでは、そのまま使える来賓紹介の挨拶文例を紹介します。
スマホにコピーして読めば、当日も安心です。
【超シンプル型】(30秒)
「本日はご多忙のところご出席いただき、誠にありがとうございます。
それでは、〇〇市議会議員の△△様をご紹介いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。」
【標準型】(1分)
「本日はお忙しい中、〇〇自治会定期総会にご出席いただき誠にありがとうございます。
ここでご来賓として、〇〇市議会議員の△△様をご紹介申し上げます。
地域の安全・防災活動にも多大なご尽力をいただいております。
それでは△△様よりご挨拶を賜りたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。」
【フォーマル型】(丁寧に)
「ご来賓の皆さまにおかれましては、ご多忙の中ご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。
ただいまより、〇〇市議会議員の△△様をご紹介申し上げます。
日頃より地域発展のためにご尽力いただいておりますこと、改めて感謝申し上げます。
それでは△△様よりご挨拶をいただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。」
【親しみ型】(和やかに)
「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
ここでご来賓の△△様をご紹介いたします。
地域活動にもいつもご協力いただいております。
それでは、どうぞご挨拶をお願いいたします。」
書き方のポイント
- 肩書と氏名は正確に
来賓紹介で最も大切なのは間違えないことです。事前にメモを用意して確認しておきましょう。 - 紹介は簡潔に
長々と経歴を話す必要はありません。「日頃から地域にご尽力いただいております」程度で十分です。 - 順番を事前に確認
来賓が複数いる場合は、役職の高い方から紹介するのが一般的です。 - お願いの言葉で締める
「それではご挨拶をお願いします」とひと言添えるとスムーズに進行できます。 - 落ち着いた口調で
緊張しやすい場面ですが、ゆっくり丁寧に話すことで印象が良くなります。
ダメな挨拶パターン(反面教師に)
来賓紹介は短く・正確に行うのが基本ですが、やってはいけない例もあります。
① 肩書や氏名を間違える
「〇〇議員の□□さん…えっと…」
→ もっとも失礼なミス。事前に必ず確認してメモを手元に置いておきましょう。
② 経歴を長々と話す
「△△様は、〇〇大学をご卒業後、〇〇会社に勤務され…」
→ 詳しい紹介は不要です。聞き手も来賓本人も気まずくなってしまいます。
③ 来賓を飛ばしてしまう
複数の来賓がいるのに一部だけを紹介してしまう
→ 会の信用を損なう大きな失礼。紹介順は必ず事前に確認しておきましょう。
④ 紹介だけで終わってしまう
「こちらが△△様です」
→ 紹介のあとに「ご挨拶をお願いします」とつなげないと進行が止まってしまいます。
アレンジ例
来賓紹介は基本の型を守れば十分ですが、一言工夫を加えるとより丁寧になります。
- 日頃の協力に触れる
例:「地域の防災活動にも日頃からご協力いただいております」 - 行事との関わりに触れる
例:「先日の夏祭りでもご参加いただきました」 - 感謝を強調する
例:「本日は特にご多忙の中、わざわざ足を運んでいただきました」 - 複数人の場合の一言
例:「本日は多くのご来賓の方々にお越しいただいております。この場を借りて御礼申し上げます」
まとめ
定期総会での来賓紹介は、立派なスピーチではなく 短く・正確に・丁寧に が基本です。
押さえるべきポイントは3つ。
- 肩書と氏名を間違えない
- 紹介は簡潔にまとめる
- 最後に「ご挨拶をお願いします」とつなぐ
この記事で紹介した文例をそのまま使えば、初めて進行役を務める方でも安心です。
来賓や参加者に失礼のない、スムーズな総会運営につながりますよ。