「会長として何を話せばいいのか分からない」
「長い挨拶は覚えられないから不安」
そんな悩みを持つ方も多いと思います。
実際に自治会の総会では、会長挨拶は短く感謝と意欲を伝えるだけで十分です。
この記事では、冒頭と最後の場面で使える短い会長挨拶の文例を紹介します。
誰が挨拶をするのか?
会長挨拶は、開会や閉会の挨拶とは別に設けられる場合があります。
多くは会長が務めますが、自治会によっては副会長や議長が担当するケースもあります。
また、開会や閉会の進行自体を総務部長などが担当し、会長は冒頭やまとめの場で挨拶をする自治会もあります。
わたし自身が会長を務めたときも、この形で進行していました。
👉 実際の運営ルールは地域ごとに異なるため、事前に役員会で確認しておくと安心です。
挨拶の型
会長挨拶は「感謝・意欲・協力依頼」の3点を押さえれば十分です。
長々と話す必要はなく、1〜2分程度で収めるのが理想です。
基本の流れ
- 感謝の言葉
例:「本日はご出席いただきありがとうございます」 - 活動や議題への意欲
例:「本年度も地域の安心・安全のために活動を進めてまいります」 - 協力依頼と締め
例:「皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします」
この型を意識すれば、冒頭でもまとめでも自然で分かりやすい会長挨拶になります。
挨拶文例(コピー用)
ここでは、会長が使える冒頭挨拶とまとめ挨拶を紹介します。
スマホにコピーして、そのまま読んでいただいて大丈夫です。
冒頭挨拶
【超シンプル型】
「本日はご出席いただき、誠にありがとうございます。
本年度も地域のために活動を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
【標準型】
「本日はお忙しい中、〇〇自治会定期総会にご出席いただきありがとうございます。
昨年度は会員の皆さまにご協力いただき、活動を無事に進めることができました。
本年度も引き続き地域の安心・安全のために努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
【フォーマル型】
「本日はご多忙のところ、〇〇自治会定期総会にご臨席賜り、心より御礼申し上げます。
会員の皆さまの日頃のご支援に改めて感謝申し上げますとともに、本年度も地域の発展に向けて全力で取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。」
まとめ挨拶
【短め型】
「本日は最後までご出席いただき、誠にありがとうございました。
今後とも自治会活動にご理解とご協力をお願いいたします。」
【親しみ型】
「皆さん、今日は最後までご参加いただき、本当にありがとうございました。
これからの活動も一緒に盛り上げていければと思います。引き続きよろしくお願いします。」
【フォーマル型】
「本日はご多忙の中、最後までご出席を賜り、心より御礼申し上げます。
今後とも地域の発展のため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
以上をもちまして、会長の挨拶とさせていただきます。」
書き方のポイント
- 短くまとめる
冒頭でもまとめでも、1〜2分以内が理想です。長くなると参加者の集中力が途切れてしまいます。 - 感謝を忘れない
「ご出席ありがとうございます」のひと言を入れるだけで印象が大きく変わります。 - 意欲を伝える
本年度の活動や地域への思いを簡単に伝えると、会の方向性が共有できます。 - 協力をお願いする
「ご理解とご協力をお願いします」と添えることで、参加者に前向きな気持ちを残せます。 - 雰囲気に合わせる
フォーマルな場では丁寧に、和やかな場では親しみやすく。トーンを調整すると自然です。
ダメな挨拶パターン(反面教師に)
良い会長挨拶をするためには、やってはいけない例を知っておくのも大切です。
ここでは避けたいパターンを紹介します。
① 活動報告を長々と語る
「昨年度は〇〇を実施しまして、その詳細は…」と細かく話し続ける
→ 報告は議題や資料で行うもの。挨拶で長く話すと参加者が疲れてしまいます。
② 自分の実績を誇る
「私が会長になってから、これだけの成果を上げました」
→ 自己アピールになってしまい、聞き手の共感を得られません。
③ 感謝を伝えずに終わる
「以上で会長の挨拶を終わります」
→ 感謝の言葉がないと冷たい印象になります。必ず「ありがとうございます」を添えましょう。
④ 曖昧な言葉で締める
「まぁ、これからも頑張っていきましょう」
→ 抽象的すぎて響きません。具体的に「ご協力をお願いします」と伝えるのが効果的です。
アレンジ例
会長挨拶は基本の型を押さえれば十分ですが、少し工夫すると地域の雰囲気に合ったものになります。
- 季節のひと言を加える
例:「春のあたたかさを感じる中、お集まりいただきありがとうございます」
例:「暑い中ご出席いただき、誠にありがとうございます」 - 感謝の対象を変える
例:「役員の皆さまには特に準備でご尽力いただきました」
例:「地域の皆さまの日頃のご協力に改めて感謝いたします」 - 地域の特色を取り入れる
例:「防災活動が盛んな地域らしく、今年も安心安全を第一に取り組みます」
例:「子ども会との連携を強め、地域交流を深めていきたいと思います」 - 行事とセットの場合
例:「清掃活動に続いての総会となりましたが、ご協力に感謝いたします」
例:「防災訓練のあとでお疲れのところ、最後までご参加いただきありがとうございます」
まとめ
会長挨拶は「長く立派なスピーチ」ではなく、短く・感謝と意欲を伝える だけで十分です。
押さえるべきポイントは3つ。
- 出席者への感謝
- 活動への意欲や方針
- 今後の協力依頼
冒頭でもまとめでも、この3点を盛り込めば安心して会を進められます。
この記事の文例をそのまま使えば、初めて会長を務める方でも落ち着いて挨拶できますよ。