表彰式や感謝状をいただいたとき、「一言お願いします」と言われて戸惑った経験はありませんか?
いざマイクを向けられると、何をどう話せばいいのか分からず、焦ってしまう方も多いと思います。
この記事では、フォーマルな式典から子どもの表彰まで、短くても気持ちが伝わる挨拶文例を紹介します。
一言挨拶の基本ルール
表彰や感謝状の場で求められるのは、長いスピーチではありません。
基本は 「感謝+一言+締め」 の3ステップで十分です。
- 感謝を伝える
例:「このような賞をいただき、誠にありがとうございます」 - 一言(抱負・努力・仲間への感謝)を入れる
例:「皆さんのお力添えのおかげだと思っています」 - 締めで前向きにまとめる
例:「これからも努力を続けてまいります」
この型を意識すれば、どんな場面でも安心して対応できます。
式典・総会での挨拶文例(フォーマル)
パターン1
このたびは、このような名誉ある表彰をいただき、誠にありがとうございます。
ひとえに皆さまのご指導とご支援のおかげであり、心より感謝申し上げます。
今後も努力を重ね、地域の発展に少しでも貢献できるよう尽力してまいります。
パターン2
本日は身に余る感謝状を頂戴し、光栄に存じます。
この評価は私ひとりの力ではなく、多くの方々のご協力があってこそだと感じております。
今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
パターン3
栄誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。
これを励みに、さらに精進を重ね、責任を果たしていく所存です。
引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
学校や子どもの表彰での挨拶文例
小学生向け
このような賞をいただき、とても嬉しいです。
先生や友達、家族に応援してもらったおかげです。
これからも頑張ります。
中学生向け
本日はこのような表彰をしていただき、ありがとうございます。
ここまで続けてこられたのは、先生や仲間のおかげだと思っています。
これからも努力を続けます。
高校生向け
このような評価をいただき、大変光栄です。
支えてくださった先生方や友人、家族に心から感謝します。
これからも一層努力してまいります。
先生や保護者が代わりに話すとき
本日は子どもにこのような賞をいただき、ありがとうございます。
日頃からご指導くださっている先生方、仲間の皆さまに感謝いたします。
今後も温かく見守っていただければ幸いです。
会社や地域イベントでの挨拶文例(カジュアル)
パターン1
このような感謝状をいただき、本当にありがとうございます。
ここまで続けられたのは、周りの仲間や皆さんのおかげだと感じています。
これからも力を合わせて頑張っていきたいと思います。
パターン2
思いがけず表彰していただき、とても驚いています。
でも同時に、皆さんと一緒に取り組んできたことが認められたのが嬉しいです。
今後も楽しみながら活動を続けていきます。
パターン3
このような評価をいただき、とても励みになります。
一緒に頑張ってきた仲間に心から感謝しています。
これからもよろしくお願いします!
保護者が代わりに話すときの挨拶文例
パターン1
本日は子どもにこのような素晴らしい表彰をいただき、ありがとうございます。
先生方や友達の皆さんに支えていただいたおかげで、子どもも大きく成長することができました。
今後とも温かく見守っていただければ幸いです。
パターン2
このたびは、子どもの努力をこのような形で評価していただき、本当に感謝しております。
ご指導くださった先生方、仲間の皆さんに心よりお礼申し上げます。
今後もよろしくお願いいたします。
パターン3
本日は立派な感謝状をいただき、親としても大変うれしく思います。
日々のご指導とご支援のおかげで、子どもも前向きに取り組むことができました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
締めフレーズ集(差し替えて使える一言)
挨拶の最後に添える「締めの一言」は、短く前向きな言葉にすると印象が良くなります。
以下のフレーズから、シーンに合わせて選んでみてください。
- 「これからも努力を続けてまいります」
- 「この経験を励みに、さらに成長していきたいと思います」
- 「皆さんと一緒に活動を続けられることを嬉しく思います」
- 「今後とも温かくご指導いただければ幸いです」
- 「支えてくださった方々に感謝しつつ、引き続き頑張ります」
- 「このご恩を忘れず、これからも精進してまいります」
ダメな挨拶例(避けるべき言い方)
表彰や感謝状の場では、せっかくの機会が台無しにならないように注意が必要です。
以下のような挨拶は避けましょう。
- 長すぎる挨拶
例:「この賞をいただくまでに、わたしはこんな努力をしてきました。まず○年前のことですが…」 - 自慢げに聞こえる言い方
例:「やっと自分の努力が認められて当然だと思います」 - ネガティブな言い回し
例:「本当は自分には不釣り合いな賞だと思っていますが…」 - 準備不足を強調する
例:「急に言われたので、何も考えていません」 - 感謝を忘れている挨拶
例:「これからも頑張りますので応援してください」
(感謝が抜けてしまうと印象が薄くなる)
アレンジのポイント
挨拶文例はそのまま使っても構いませんが、少しアレンジすると自然に聞こえます。
1. 季節や場面に合わせる
- 卒業シーズン → 「次のステージでも頑張ります」
- 年度末の表彰 → 「一年間のご指導に感謝します」
2. 相手の立場に感謝する
- 学校 → 「先生方や仲間のおかげです」
- 地域 → 「自治会やご近所の皆さんに感謝します」
- 会社 → 「同僚や上司に支えられました」
3. 自分の立場に応じて調整する
- 子ども → 素直で短い言葉に
- 大人 → 丁寧さを少し加える
- 保護者 → 子どもを主語にして話す
4. 締めの一言を変えて印象を残す
「努力を続けます」「今後もよろしくお願いします」など、最後の一文を変えるだけで雰囲気が大きく変わります。
まとめ
表彰や感謝状を受け取ったときに大切なのは、長い言葉ではなく「感謝+一言+締め」のシンプルな流れです。
フォーマルな場でも、子どもや保護者の一言でも、この基本を押さえていれば堂々と挨拶できます。
少し言葉を足したり、最後のフレーズを変えるだけで、自分らしいスピーチにできますよ。
「ありがとう」と「これからも頑張ります」を素直に伝えることが、一番心に響く挨拶です。