実行委員会の場での挨拶は、会長と進行役で役割が異なります。
本記事では 開会・進行・まとめ・閉会 の4つの場面ごとに、会長と進行役それぞれの文例を紹介。
「会長は威厳を持って、進行役は最小限に」という気遣いポイントも解説するので、どんな場面でも安心して活用できますよ。
挨拶の型(会議編)
実行委員会での挨拶は、会長と進行役(副会長や総務部長など)で役割が異なります。
それぞれの型を知っておくと、会議をスムーズに進められます。
会長の挨拶の型
- 季節や祭りへの一言(「秋の行事を迎えられる喜び」など)
- 委員への感謝(「準備に集まっていただきありがとうございます」)
- 会議の目的や方向性を示す(「今日は役割分担を決めることが中心です」)
- 団結を呼びかける(「みなさんと力を合わせて成功させましょう」)
会長は「会全体のリーダー」として、威厳と感謝の両方を込めるのがポイントです。
進行役の挨拶の型
- 会議の開会宣言(「ただいまより実行委員会を始めます」)
- 会長の挨拶へつなげる(「まずは会長よりご挨拶をお願いします」)
- 議題を簡潔に案内(「本日は役割分担と安全面について確認します」)
- 会議の流れを整理して次につなぐ
進行役は 必要最小限にとどめ、会長を立てること が大切です。
しゃべりすぎると会長の存在感が薄れるため、「短く、わかりやすく」が基本です。
開会挨拶
進行役の挨拶(シンプル)
ただいまより、秋祭り実行委員会を始めさせていただきます。
まずは会長よりご挨拶をいただきます。
進行役の挨拶(開会補足)
それでは、これより秋祭り実行委員会を始めます。
本日の議題は、役割分担と安全対策の確認が中心です。
まずは会長からご挨拶をお願いいたします。
会長の挨拶(フォーマル)
本日はお忙しい中、秋祭り実行委員会にご参集いただき、誠にありがとうございます。
いよいよ秋祭りの準備も本格的に動き出す時期となりました。
この会議では、役割分担や安全対策など、祭りを円滑に進めるために欠かせない事項を確認してまいります。
委員の皆さまには、それぞれの立場でご尽力いただくことになりますが、どうか最後まで協力し合い、地域の皆さまに喜んでいただける祭りをつくっていきましょう。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
会長の挨拶(ショート)
本日はお集まりいただきありがとうございます。
秋祭りを成功させるために、本日は役割分担や準備の流れを決めていきます。
力を合わせて素晴らしい祭りにしてまいりましょう。よろしくお願いします。
会長の挨拶(くだけた)
今日はお忙しい中ありがとうございます。
秋祭りも近づいてきて、準備もいよいよ本格的になってきましたね。
せっかくの地域の大イベントですから、みんなで協力して楽しい祭りをつくっていきましょう!
今日の会議も和やかに進められればと思います。よろしくお願いします。
進行(ファシリテーション)挨拶
進行役の挨拶(議題の切り替え)
それでは次の議題に移ります。
続いては、各担当ごとの準備状況について確認していきたいと思います。
まずは安全面について、担当の方からご報告をお願いいたします。
進行役の挨拶(意見を促す)
ここまでの内容について、ご意見やご質問はございますか?
どなたでも構いませんので、率直なご意見をいただければと思います。
進行役の挨拶(議論が途切れたとき)
では、今いただいたご意見を整理しますと、〇〇の方向で進めるということでよろしいでしょうか。
特に異論がなければ、この内容でまとめさせていただきます。
会長の補足挨拶(議題のまとめ)
皆さん、活発にご意見をいただきありがとうございます。
今日の議論を通じて、祭りを円滑に進めるための方向性が見えてきたと思います。
あとは各担当で細かい調整を進めていただき、全体として一つの形にまとめていきましょう。
今後も連携を大切にしながら進めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
議論のまとめ挨拶
進行役の挨拶(整理と確認)
ここまでの話を整理いたします。
まず、会場準備は〇〇班が担当、安全面は△△班が中心ということで進めることで合意が取れました。
本日の決定事項については、後日改めて文書で共有いたします。
この内容でよろしければ、次の議題に進みたいと思います。
会長の挨拶(方向づけ)
本日の議論を通して、各担当の役割や進め方が明確になりました。
皆さんのおかげで、秋祭りの準備が着実に進んでいると感じています。
これからも小さな課題は出てくると思いますが、互いに相談しながら前に進んでいきましょう。
最終的には地域全体で喜べる祭りにしたいと思いますので、引き続きご協力をお願いいたします。
会長の挨拶(ショート)
今日の話し合いで、祭りに向けて大きな方向性が決まりました。
みなさんのお力を合わせて、ぜひ成功に導いていきましょう。よろしくお願いします。
閉会挨拶
進行役の挨拶(閉会導入)
それでは以上をもちまして、本日の実行委員会を終了とさせていただきます。
最後に会長よりご挨拶をお願いいたします。
会長の挨拶(次回ありバージョン)
本日は活発にご意見をいただき、誠にありがとうございました。
次回の実行委員会では、さらに詳細な準備の進捗を確認していきたいと思います。
本日の内容を各担当でしっかり進めていただき、また次回お会いできることを楽しみにしております。
引き続きご協力をお願いいたします。
会長の挨拶(本番に向けたバージョン)
本日はご協力いただき、誠にありがとうございました。
秋祭り当日まで残りわずかとなり、準備もいよいよ最終段階です。
体調管理には十分に気を付けていただき、当日は全員で力を合わせ、地域のみなさんに喜んでいただける祭りにしてまいりましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
会長の挨拶(準備段階バージョン)
本日はお忙しい中、集まっていただきありがとうございました。
本日の会議で役割分担が明確になりましたので、次はそれぞれの担当で細部の準備を進めていただければと思います。
これからの作業は一つひとつが大切になりますので、引き続きご協力をお願いします。
次回の会議で進捗を確認できることを期待しています。
進行役の挨拶(締めの一言)
以上で本日の実行委員会を終了いたします。
本日はありがとうございました。
アレンジのコツ
実行委員会での挨拶は、会長と進行役それぞれの立場に合わせて工夫すると、より自然に伝わります。
会長のアレンジポイント
- 威厳+感謝を意識
→ 堅苦しすぎず、感謝の言葉を添えると聞きやすくなります。 - 地域全体を見据える言葉を入れる
→ 「地域の皆さんに楽しんでいただけるように」「安全に運営できるように」など。 - 30秒〜1分を目安に
→ 長すぎると会議が進みにくくなるので、簡潔にまとめましょう。
進行役のアレンジポイント
- 必要最小限にとどめる
→ 主役は会長。進行役は流れを整える黒子の役割に徹します。 - 会長を立てる表現を使う
→ 「それでは会長からご挨拶をお願いします」など。 - 声のトーンに注意
→ 短い言葉でも、はっきりと伝えることで会議が締まります。
共通の工夫
- 季節感や地域の特色をひとこと加えると親しみやすくなる
- 場の雰囲気に合わせて「フォーマル/くだけた」を使い分ける
- 「感謝+前向きな言葉」でまとめると印象が良くなる
ダメな挨拶パターン
会議挨拶でやりがちな失敗例を挙げます。これらを避けるだけで、会議全体の雰囲気が大きく改善されます。
- 進行役がしゃべりすぎる
例:「ええっと、今日はたくさんのことを決めなければいけないんですが、私が思うには…」
→ 進行役は意見を述べる場ではなく、会を整える役目です。 - 会長が細かすぎる実務指示を出す
例:「机を並べるときは○列にして、テープは必ずこの色で貼って…」
→ 実務は担当者に任せ、会長は方向性と団結を示す立場に徹しましょう。 - ネガティブな表現で締める
例:「準備不足でご迷惑をかけるかもしれませんが…」
→ 前向きな姿勢を示すほうが、委員全体のモチベーションが上がります。 - 挨拶が長すぎる
例:「昔からこの地域では、秋祭りといえば…(歴史を10分以上語る)」
→ 会議の進行が滞り、聞き手の集中力も途切れてしまいます。 - 曖昧な言葉で終える
例:「まぁ、なんとかなるでしょう。よろしくお願いします。」
→ 明確さを欠き、会全体が不安になるので避けましょう。
まとめ
秋祭り実行委員会での挨拶は、会長と進行役の役割分担がはっきりしています。
- 会長は「方向性と団結」を示す
- 進行役は「会を整えて会長を立てる」
このバランスを意識するだけで、会議全体がスムーズに進み、参加者の意識もまとまります。
挨拶の型と文例を押さえておけば、初めての方でも安心です。
ぜひ実際の会議で取り入れてみてくださいね。