初めて自治会の役員会を仕切ることになり、
「どんな挨拶をすればいいのだろう」と悩む方は多いと思います。
役員会は会議の性質上、長い言葉は必要ありません。
開会と閉会にひと言添えるだけで、会議全体の雰囲気がぐっと整います。
この記事では、自治会役員会の一般的な流れに触れつつ、開会・閉会・初顔合わせで使える挨拶文例を紹介します。
短く簡潔に、そして自然に話せる例文をそろえましたので、初めてでも安心して役員会を進められます。
役員会の一般的な流れ
自治会役員会は、形式ばった進行ではなく、必要なことを確認して協議する場です。
大まかな流れを押さえておけば、どこで挨拶を入れるべきかが分かりやすくなります。
- 開会挨拶(会長や副会長)
- 出欠確認
- 議題の確認
- 各担当からの報告・協議
- 今後の予定・役割分担
- その他・質疑応答
- 閉会挨拶
挨拶が必要になるのは「冒頭の開会」「最後の閉会」、そして「初顔合わせのときのひと言」です。
この3つを押さえておけば安心です。
役員会での挨拶の役割とポイント
開会の挨拶
会議の始まりを整える役割があります。
「本日はお集まりいただきありがとうございます」と感謝を伝え、
「それでは議題に入ります」と簡潔に進行へつなげましょう。
閉会の挨拶
会議の締めくくりとして、協力への感謝や今後への前向きな一言を添えます。
「本日の内容をもとに進めていきましょう」「引き続きよろしくお願いします」など、
短くまとめるのが基本です。
初顔合わせ時の一言
新旧役員の交代や年度初めの会合では、自己紹介と感謝を込めたひと言を入れると安心です。
「今年度よろしくお願いします」「力を合わせて活動していきましょう」といった言葉で、
和やかな雰囲気を作りましょう。
開会の挨拶文例
フォーマルな挨拶
パターン1
本日はご多用のところ、自治会役員会にご出席いただき誠にありがとうございます。
本日の議題は、〇〇や△△など、今後の活動にとって大切な内容となっております。
限られた時間の中ですが、皆さまの率直なご意見を伺いながら、実りある会議にしてまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
パターン2
本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。
今年度の活動を円滑に進めるためには、役員の皆さまのお力添えが欠かせません。
本日は〇〇を中心に話し合いを進めてまいりますので、積極的なご意見をお聞かせいただければ幸いです。
それでは会議を始めさせていただきます。
ショート挨拶
パターン1
本日はお集まりいただきありがとうございます。
本日の議題は〇〇です。効率よく進めていきたいと思いますので、ご協力をお願いします。
パターン2
お忙しいところご出席ありがとうございます。
早速ですが議題に入りたいと思います。よろしくお願いいたします。
くだけた挨拶
パターン1
皆さん、集まっていただきありがとうございます。
本日は〇〇について話し合う予定です。できるだけ分かりやすく進めますので、どうぞよろしくお願いします。
パターン2
今日はお時間をいただきありがとうございます。
堅苦しくならずに、率直に意見を出し合って進めていければと思います。
それでは始めましょう。
閉会の挨拶文例
フォーマルな挨拶
パターン1
本日は最後までご協力いただき、誠にありがとうございました。
本日決定した内容をもとに、各担当で行動を進めていくことになりますが、引き続き皆さまのお力添えをお願い申し上げます。
地域の安全・安心のため、これからも力を合わせて取り組んでまいりましょう。
本日はお疲れさまでした。
パターン2
本日は長時間にわたり、活発なご意見をいただきありがとうございました。
今日の議論をもとに、今後の活動がさらに充実したものになると確信しております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
ショート挨拶
パターン1
本日はご協力ありがとうございました。
本日の内容を今後の活動につなげてまいります。お疲れさまでした。
パターン2
本日はお忙しい中ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
くだけた挨拶
パターン1
本日はお疲れさまでした。
皆さんのおかげでスムーズに会議を終えることができました。次回もよろしくお願いします。
パターン2
今日も活発な意見交換をありがとうございました。
今日決まったことを一歩ずつ進めていきましょう。引き続きよろしくお願いします。
パターン3
皆さん、本日はありがとうございました。
無事に終えることができて安心しました。これからも一緒に頑張っていきましょう。
書き方のコツ
役員会の挨拶は「短く、簡潔に」が基本ですが、ただ短いだけではそっけなくなってしまいます。
以下のポイントを押さえることで、自然で感じのよい挨拶になります。
- 感謝の言葉を必ず入れる
「お忙しい中ありがとうございます」「ご協力感謝します」といった言葉を添えるだけで柔らかい印象になります。 - 会議らしく簡潔にまとめる
開会では「本日の議題は〇〇です」、閉会では「今後も協力して進めましょう」とシンプルに方向性を伝えるとスッキリします。 - 協力姿勢を強調する
「皆さんのお力添えをいただきながら」「力を合わせて」といった表現は、自治会らしい一体感を生みます。 - 自分の言葉を少し加える
「初めてで不慣れですが」「ざっくばらんに進めたいと思います」といった一言を添えると、人柄が伝わり、堅苦しさが和らぎます。
ダメな挨拶パターン
役員会の挨拶は、長すぎたり自己中心的になったりすると場の空気を重たくしてしまいます。
よくあるNG例を知っておくと、安心して挨拶できます。
- 長すぎる挨拶
例:「自治会の歴史を振り返りますと、昭和の時代には…」 - 自分本位な内容
例:「私はこれまでに〇〇をやってきましたので、その経験をもとに…」 - ネガティブな表現
例:「準備不足でご迷惑をおかけするかもしれませんが…」 - 専門的すぎる話
例:「経済指標を見ても地域の人口減少は深刻で…」 - 地域を軽んじる発言
例:「まあ小さな会議ですので、大したことはありませんが…」
まとめ
自治会役員会の挨拶は、形式的に見えて実は会議全体の雰囲気を左右する大事な要素です。
- 開会では「感謝+議題の提示」でスムーズにスタート
- 閉会では「感謝+前向きな一言」で気持ちよく終了
- 初顔合わせでは「自己紹介+協力姿勢」で安心感を与える
ポイントは 長すぎず、短すぎず。
30秒から1分程度で「感謝と協力の姿勢」を伝えれば十分です。
「これなら言える!」と思える挨拶を選んで、役員会を安心して進めてください。