自治会の行事や活動が終わると、「慰労会」や「懇親会」で挨拶を任されることがあります。
「何を話せばいいのか分からない」
「堅苦しくなく、でも失礼にならない言葉にしたい」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自治会でよく行われる 慰労会(打ち上げ)や懇親会(親睦会)で使える挨拶文例 をまとめました。。
慰労会と懇親会の違い・定義
慰労会とは?
- 行事や活動のあとに、参加者や役員の労をねぎらうために開かれる会
- 「打ち上げ」と呼ばれることも多く、反省会を兼ねることもある
- 呼び方や経費の扱いは自治会ごとに異なる
懇親会とは?
- 住民同士や役員同士の親睦を深めるために開かれる会
- 特定の行事に限らず、年度初めや総会のあとに開催されることもある
- 食事やお酒を囲みながら交流する、リラックスした雰囲気が特徴
「慰労会」は“ねぎらい”、「懇親会」は“親睦”が中心と覚えておくと分かりやすいです。
挨拶の流れ(開会・乾杯・中締め)
慰労会や懇親会の挨拶は、基本的に長くせずシンプルで大丈夫です。
流れを押さえておくと、どんな場面でも安心して進められます。
開会の挨拶
- 会の始まりを宣言し、趣旨を簡単に伝える
- 「今日はお集まりいただきありがとうございます」「楽しい時間を過ごしましょう」で十分
乾杯の挨拶
- 開会のあと、飲み物が行き渡ったら乾杯の音頭を取る
- 「労をねぎらう言葉」「親睦を深めましょう」というひと言を添える
中締め(一本締め・三本締めなど)
- 会の終盤で場を締めるために行う
- 「本日はお疲れさまでした」「今後もよろしくお願いします」と結ぶ
- ダラダラと続かないように区切りをつける役割もある
慰労会の挨拶文例
フォーマルな挨拶
パターン1
本日は、秋祭りにご参加いただき、また準備から片付けまでご協力いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
こうして無事に終えることができたのは、地域の皆さま一人ひとりのお力添えのおかげです。
本日の慰労会は、その労をねぎらい、親睦を深める場です。どうぞゆっくりお楽しみください。
それでは、乾杯!
パターン2
皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございます。
○○行事が無事に終えられたのは、ひとえに皆さまのご協力のおかげです。
今夜は慰労を兼ねて、心ゆくまで楽しんでいただければ幸いです。
それでは、乾杯!
ショート挨拶
パターン1
皆さま、本当にお疲れさまでした。
○○行事を無事に終えることができたのは、皆さまの協力のおかげです。
今日は肩の力を抜いて、楽しい時間を過ごしましょう。乾杯!
パターン2
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
大きなトラブルもなく行事を終えられたことをうれしく思います。
ここからは慰労のひとときです。どうぞ楽しんでください。乾杯!
パターン3
役員の皆さま、地域の皆さま、今日は本当にお疲れさまでした。
皆さまのお力で、今年も無事に行事を終えることができました。
この慰労会で親睦を深め、明日からの活力にしましょう。乾杯!
くだけた挨拶
パターン1
皆さん、本当にお疲れさまでした!
準備から片付けまで、大変だったと思いますが、その分いい思い出になりましたね。
今日は細かいことは忘れて、美味しいお酒とご飯で楽しみましょう。乾杯!
パターン2
行事を無事にやり切れてホッとしましたね。
片付けまで手伝ってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
それではここからは“お楽しみタイム”です。盛り上がっていきましょう、乾杯!
パターン3
いや〜、本当に頑張りましたね!
皆さんのおかげで、今年も良い行事になりました。
今日ばかりは肩の力を抜いて、思い切り楽しんでください。乾杯!
懇親会の挨拶文例
フォーマルな挨拶
パターン1
本日はお忙しい中、懇親会にご参加いただき誠にありがとうございます。
このように地域の皆さまが一堂に会し、顔を合わせて語り合う機会はとても貴重です。
普段は挨拶程度しかできない方とも、この場で交流を深めていただければと思います。
今後もお互いに協力し合いながら、より良い地域づくりを進めてまいりましょう。
それでは皆さま、乾杯!
パターン2
皆さま、本日は懇親会にご参加いただきありがとうございます。
今年度もさまざまな行事や活動を予定しておりますが、その土台となるのはやはり人と人とのつながりです。
今日の懇親会が、役員同士はもちろん、地域全体の親睦を深める良い機会となれば幸いです。
どうぞ楽しいひとときをお過ごしください。乾杯!
ショート挨拶
パターン1
本日はお集まりいただきありがとうございます。
懇親会は、普段なかなか話す機会のない方とも気軽に交流できる場です。
ぜひ席を越えて会話を楽しんでいただければと思います。
それでは、乾杯!
パターン2
皆さま、本日はご参加いただきありがとうございます。
日頃の活動を通して顔は合わせても、ゆっくりお話しする機会は少ないと思います。
今夜はおいしい食事とお酒を楽しみながら、親睦を深めましょう。乾杯!
パターン3
本日はお集まりいただきありがとうございます。
この懇親会がきっかけとなり、地域のつながりがさらに強まればうれしく思います。
どうぞ最後まで楽しい時間をお過ごしください。乾杯!
くだけた挨拶
パターン1
皆さん、今日は懇親会にようこそ!
役員も住民の皆さんも、普段は忙しくてゆっくり話す時間がありませんよね。
せっかくの機会ですから、飲んで食べて、あちこちのテーブルで交流して楽しんでください。
それでは乾杯!
パターン2
こんばんは!今日はかしこまらず、気楽に楽しみましょう。
普段は顔を合わせるだけの人とも、この場でおしゃべりして仲良くなってください。
せっかくの懇親会ですから、思いっきり盛り上がっていきましょう。乾杯!
パターン3
皆さん、お疲れさまです!
今日の懇親会は、肩の力を抜いてリラックスできる場にしたいと思います。
普段話せない方とも気軽に声をかけ合って、地域のつながりを深めていきましょう。
それでは、乾杯!
アレンジのコツ
季節の言葉を加える
- 春なら「桜の季節に」、夏なら「暑い中での準備を」など、ひと言添えるだけで自然さが増します。
地域や行事に合わせる
- 「秋祭りが盛況に終わって」「運動会でのご協力に感謝して」など、具体的に触れると伝わりやすいです。
個人的な言葉を入れる
- 「私自身、とても楽しく過ごせました」など、自分の感想を少し加えると温かみが出ます。
長すぎないようにまとめる
- 30秒〜1分以内を意識すれば聞きやすく、場の雰囲気を壊しません。
飲み会らしい一言を添える
- 「今日は気兼ねなく楽しんでください」
- 「明日を気にせず盛り上がりましょう」
などを入れると和やかになります。
ダメな挨拶例
- 長すぎる挨拶
例:「今回の行事を振り返りますと、昭和○年に始まりまして…」 - 自分本位な内容
例:「私が役員としてどれだけ頑張ったかを説明させていただきます」 - ネガティブな表現
例:「準備不足で多くの迷惑をおかけしました」 - お酒の強要につながる言葉
例:「今日は全員、最後まで飲み干してください!」 - 内輪だけで盛り上がる発言
例:「役員だけで十分楽しめればいいんです」
慰労会や懇親会は「感謝」と「親しみ」を伝える場です。
聞き手が居心地よく感じる言葉を選ぶことを意識しましょう。
まとめ
慰労会や懇親会の挨拶は、長いスピーチよりも「感謝+楽しく過ごしましょう」のひと言が大切です。
フォーマルにまとめてもいいし、短く気軽な言葉でも十分に場は和みます。
大事なのは、場の雰囲気を壊さず、みんなが気持ちよく会を始められること。
完璧な言葉を探すよりも、「ありがとう」「楽しみましょう」を伝えれば十分です。
「これなら言える」と思えるフレーズをひとつ選んで、ぜひ次の場面で使ってみてくださいね。